「画面の最後に残るものは、より水水しい第一印象だ。」左だけしかヒゲのない猫の絵で知られ、実物をみないと描くことができなかった長谷川りん二郎(1904-1988)。
27歳でパリに渡った年に描かれた初期の鉛筆画にみられる、きめのととのった画づくりと、時間を閉じ込めたような空気感は、この40年後に描く卓上の紙袋や紙箱などの静物画へと連なる。「よい画はその周囲をよい匂いで染める。」と語った作家の若描きの画。
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